一般財団法人 茨城県薬剤師会検査センター

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技術レポート

アスベスト定性分析について

当社では、アスベストの定性分析を行っております。

 

建築物の解体・改修時には石綿障害予防規則に基づく事前調査が必要です。事前調査の目視確認では分からない建材を、JIS A 1481-1及びアスベスト分析マニュアル第3章(定性分析方法1(偏光顕微鏡法))に従って分析をしております。

 

 アスベストとは

 

アスベストとは石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれ、燃えないで高温に耐える不燃・耐熱性、アルカリや酸に侵されにくい耐薬品性など優れた性質を有することから、奇跡の鉱物として建材や工業製品など幅広い分野で使用されてきました。しかし、石綿の繊維は、肺線維症(じん肺)、中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを引き起こす可能性があることも知られています。現在では、石綿を含む製品の輸入・製造・使用等は禁止されていますが、過去には建材などに使用されてきたことから、建築物やその他の工作物等の解体・改修工事を行う際には、事前に石綿が含有しているか調査を行う必要があります。

 

アスベスト定性分析について

【建材(大平板)の拡大写真】 

 

アスベスト定性分析について

【アスベスト(クリソタイル)の拡大写真】

 アスベストの種類

アスベストにはクリソタイル、アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライトの計6種類があります。日本では主にクリソタイル、アモサイト、クロシドライトの3種類が使われており、そのなかでもクリソタイルが8割程とされています。

 

 分析の流れ

お客様から持ち込み、または郵送して頂いた検体を、JIS A 1481-1及びアスベスト分析マニュアル第3章に従って分析を行います。

検体の量は、吹付け石綿や保温材のような柔らかい材料はこぶし大程度の体積、成形板等は10㎝×10㎝程の面積が必要となります。

採取した検体は、チャック袋等で二重包装し、飛散しないようにお持ち込みください。

 

アスベスト定性分析について

偏光顕微鏡での試験状況】

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