栄養表示は、ライフスタイルの変化や加工食品の増加に伴い、消費者において様々な食品選定の際の重要な情報源のひとつとして認知されるようになり、広く普及してきております。平成15年5月からの健康増進法施行に伴い、ますます多くの食品に含有量等を消費者に分かりやすく、適正に表示をすることが求められています。当検査センターでは正確な栄養表示のための分析試験データを提供いたしております。
「栄養表示基準」について
食生活の欧米化により、成人病等の生活習慣病が増加している現在、食を通じての健康への関心がとても高まっています。その消費者のニーズを反映して栄養表示をした商品が多く店頭に並ぶようになりました。しかし、表示の仕方が様々であったり、あいまいな表示内容を疑問視する消費者の声などから栄養表示基準が導入されるようになりました。栄養表示基準が施行されたことにより、食品の栄養表示に一定のルール化ができ、消費者が食品を選択する上での適切な情報を提供することが出来るようになりました。
栄養表示基準の適用成分
栄養表示基準が適用されるのは、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム、無機質12成分、ビタミン13成分の栄養成分とエネルギーです。これらのうち、一般表示事項として表示が義務付けられているのは、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養成分、ナトリウム、表示しようとする栄養成分とエネルギーです。
栄養成分 | 表示が義務付けられた理由 |
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たんぱく質 | からだの細胞や組織の主成分であり、かつ、エネルギー源となる |
脂質 | たんぱく質や炭水化物の2倍以上のエネルギー源となる |
炭水化物 | すぐ消化され、あるいは貯蔵されてエネルギー源となる |
ナトリウム | 過剰な摂取は高血圧等の要因となるため |
エネルギー | エネルギーの過剰が肥満の原因となる |
検査項目(一例)
検査項目 | 検査必要量 |
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義務表示項目セット | |
エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ナトリウム 水分 灰分 食塩相当量 | 200g |
食物繊維セット | |
エネルギー たんぱく質 脂質 糖質 食物繊維 水分 灰分 ナトリウム 食塩相当量 | 400g |
基本単項目 | |
たんぱく質 脂質 | 各50g |
水分 灰分 固形分 | 各50g |
炭水化物 エネルギー | 各200g |
食物繊維 | 200g |
食塩相当量(ナトリウム換算) | 50g |
ミネラル類 | |
ミネラル類 | 各50g |
ビタミン類 | |
ビタミン類 | 各50g |
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